ジャック・ハイカード

ある日の賭博場で大規模な賭け事が行われていた。その内容は全奴隷同士の命の奪い合い。唯一生き残ったものは高価な天人の血液ビンが貰えるというものであった。ジャックはその戦いで勝利するが、兄はその戦いを最後に行方不明となる。そして、何を思ったかジャックはビンをその場で飲み干してしまい不完全な吸血鬼となってしまった。

その後、ジャックはその場から姿をくらまし、奴隷解放といなくなった兄の香りを頼りに旅へ出る。しかし、奴隷商人を襲う姿はまさに切り裂き魔。多くの人間にジャックとして名前が知れ渡ったがため、命を狙われる身となってしまう。それ故に身を隠すように吸血鬼が集まるお屋敷へ足を踏み入れる。

館に来てからは会話や交流が出来ることをとても楽しんでいるようだ。本人はただ他者の温もりを欲していただけなのかもしれない……