Eris ap Owain
とある夜、白いスーツに身を包んだ男が
屋敷の門扉を叩いた。
屋敷の者が何者かと問うと、
男はその目を細め微笑みながら口を開いた。
「吸血鬼と人間による饗宴があると聞き、伺いました」
彼の後ろには、男のブルーダイヤモンドの瞳のような
満月が静かに輝いていた。